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「行ってよかったなぁ」って、笑顔がこぼれた日
こんばんは、
精神科訪問看護ステーションピースです。
今日は、梅雨の晴れ間にあった、ちょっと心がポカポカするような出来事をお話しさせてください。
ご自宅で一人で過ごすことが多い○○さん。
体のしんどさに加えて、気持ちも重くて、
「何をする気にもなれなくてね…」と、最初にお会いしたとき、静かにそう話してくださいました。
外に出るのも不安で、「もし途中で具合が悪くなったらどうしよう」と、
なかなか一歩が踏み出せず、家の中でじっと過ごす日が多かった○○さん。
でも、ある日の訪問。
空は久しぶりに晴れていて、少し涼しい風も吹いていて…
「今日は、調子が悪くないかも」と、○○さんがぽつり。
「じゃあ、よかったら近くのスーパーまで一緒に歩いてみませんか?」
そうお声がけすると、「買い物はないけど…行ってみようかな」と、そっと立ち上がってくださいました。
歩くペースも、周りの景色も、のんびりゆっくり。
「意外と外の空気も悪くないな」なんて言いながら、スーパーまでのお散歩。
「たぶん何も買わんと思うけど…」と言っていた○○さん、
気づけば、ドレッシングにお菓子、ちょっと気になる備蓄用のお米も「持ってくれる?お嫁さんに置いといたら安心やろうと思って」と、にこにこ。
買い物を終えた帰り道、
「行ってよかったなぁ」って、満面の笑顔を見せてくれたあの瞬間、
ほんとうに、こちらまで嬉しくなりました。
ひとつひとつは小さなことでも、
その小さな積み重ねが、心にも体にも、大きな力をくれるんだなぁと改めて思いました。
もし、いま「一人で外に出るのがちょっと怖いな」とか、「誰かと話したいな」と感じている方がいたら、ぜひ精神科訪問看護ステーションピースを思い出してみてくださいね。
あなたのペースにそっと寄り添える看護を、一緒に育んでいけたら嬉しいです。